復活のイニエスタ、反省した負傷中の“失敗”とは? 「ミスだと思っているのは…」
復帰を急いだことで負傷が悪化 「やるせない気持ちが強かった」
ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは15日、J1リーグ第15節のFC東京戦で先発復帰を果たし、鮮烈なミドルシュートで決勝点を決め、1-0の勝利に貢献した。試合後、イニエスタは負傷期間中に犯した“失敗”について振り返っている。
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この日、久しぶりに先発に名を連ねたイニエスタは、リーグ戦出場は第11節鹿島アントラーズ戦(0-1)以来4試合ぶり、スタメンとしては第9節の川崎フロンターレ戦(1-2)以来6試合ぶりの出場となった。しかし稀代の名手は首位相手の復帰戦で、序盤から次々と“違い”を作り出す。前半5分に2人に囲まれながらも華麗なステップで抜き去ると、同9分にはアウトサイドでのスルーパスから元スペイン代表FWダビド・ビジャの決定機を生み出すなど、復帰戦とは思えないキレのある動きを見せていた。
そして0-0で迎えた後半4分、イニエスタはゴールという形で明確に復活を示す。右サイドのDF西大伍のクロスがファーサイドに流れると、ペナルティーエリア左で構えていたイニエスタがボールを受け、フリーの状態で右足を振り抜く。鋭い弾道のコントロールシュートがニアサイドを破り、結果的にこの一撃が決勝点となった。
試合後、イニエスタは今季初ゴールとなった鮮烈なミドル弾を「素晴らしいゴールだった」と自画自賛した一方、試合に出場できずにいた期間について、「やるせない気持ちが強かった」と心情を吐露している。また、負傷中に自身の判断に誤りがあったことを振り返っている。
「自分としてはミスだったと思っているのは、コンディションが万全ではない状態で試合に出てしまい、悪化させてしまったというのは、失敗だったと感じている」
イニエスタは筋肉系の負傷を抱えるも、川崎戦に先発した後、完治しないまま2週間後の鹿島戦に途中出場したため、負傷が悪化し、結果的に離脱期間が長引いてしまったことを反省していた。それでも「今日はもともと90分間出る予定ではなかったが、コンディションも非常に良かったし、良い形で試合を終えられたと思っている」と、この一戦を満足のいく復帰戦にすることができたようだ。