ダービーで活躍の香川 “デュエリスト”としての成長に大きな手応えを得て代表へ

ヘディングでのゴールは「記憶にない」

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は8日、ルール地方を本拠地とする宿敵シャルケとのダービーマッチで先発し、ヘディング弾で先制弾を決めるなどの活躍で3-2勝利に貢献した。チームはリーグ戦4連勝を飾ったが、香川は珍しいヘディングでのゴールのみならず、インサイドハーフとして闘志溢れるタックルなど「デュエリスト」としての成長に手応えを感じている。ブンデスリーガの公式サイトのインタビューに応じたもの。

「苦しかったですけど、とりあえず勝ててよかったです」

 今季リーグ戦12試合連続フル出場を果たしている香川はシャルケとの激闘をこう振り返った。こう着状態を破ったのは香川のらしからぬ一撃だった。前半30分、右サイドでDFギンターがMFムヒタリアンとのワンツーで切り裂くとクロス。これにジャンプ一番、強烈なヘディングでゴールに突き刺した。

「小さな魔法使い」と地元メディアから異名を冠せられている技巧派の香川は珍しい頭でのゴールについて、「まあ記憶にないですけど、でもきれいに決まったので。集中してましたね、しっかりミートすることを」と振り返った。先制点の後は歓喜を爆発させている。

「ダービーですしね。本当に、試合前の雰囲気だったり、特別なものがあったんで、しっかりと結果を残せてよかったし、うれしかったです」

 ドルトムント加入1年目の2010年、シャルケとのルールダービーで香川は2得点を決めて、サポーターのアイドルになった。初年度以来のダービー弾の喜びはひとしおの様子だった。

 

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