浦和FW興梠、レジェンド福田氏の記録に並ぶ劇的決勝弾 「冷静に決めるだけだった」

浦和レッズFW興梠【写真:Noriko NAGANO】
浦和レッズFW興梠【写真:Noriko NAGANO】

クラブ通算91得点目 「浦和レッズと言えば興梠慎三と言われるようになりたい」

 浦和レッズのFW興梠慎三は、15日のリーグ第15節ホームのサガン鳥栖戦で、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを奪って2-1の勝利を引き寄せた。このゴールで興梠は、浦和でのJ1通算得点を91として、クラブのレジェンドである元日本代表FW福田正博氏の記録に並んだ。

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 浦和は5月26日のサンフレッチェ広島戦で0-4の大敗を喫した2日後にオズワルド・オリヴェイラ監督から大槻毅監督への交代が行われた。鹿島アントラーズ時代にも指導を受けたオリヴェイラ監督の契約解除だっただけに、興梠にも忸怩たる思いがあったことは隠さなかった。それでも、浦和のエースは新監督になってからのホーム初戦で変わらぬゴールへの嗅覚を見せつけた。

 1-1の同点で迎えた後半アディショナルタイム、浦和は自陣のペナルティーエリア付近でボールを持った途中出場のMFマルティノスが一気にドリブルで前進。ラストパスを受けるべく興梠はゴール前に走り込んだ。マルティノスのパスは相手に当たってフワリと浮く軌道になった。

 ボールの先にいた興梠は「ボールと相手を見たら、かぶりそう、ミスをしてくれそうと感じたので、競りにいかずに後ろで待った。あとは冷静に決めるだけだった」という落ち着きを見せての決勝ゴールになった。

 このゴールは、2013年に浦和へ移籍してからのJ1通算で91得点目となり、福田氏が持っていたクラブ最多記録に並んだ。4月28日の第9節、清水エスパルス戦でJ1の“平成ラストゴール”となったゴールの際に「レジェンドである福田さんの記録を塗り替えたいと思ってずっと頑張ってきた」と話していた数字に肩を並べた。

「サポーターからすると、福田さんが頂点にいると思う。やっぱり肩を並べるだけでは抜けないので、ここから10点、20点、30点と取っていって、浦和レッズと言えば興梠慎三と言われるようになりたい」

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