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フリット氏が古巣チェルシーに厳しい言葉 「フットボール界のタイガー・ウッズ」
モウリーニョの変化にも言及
かつて選手と、監督としてもチェルシーに在籍した元オランダ代表MFルート・フリット氏は、今季16位と不振にあえぐ古巣を「フットボール界のタイガー・ウッズ」と表現した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」で語ったもの。
昨季のプレミア王者チェルシーは今季、不振に苦しんできた。フリット氏は、その古巣に対し、厳しく指摘している。
「(チェルシーは)タイガー・ウッズのようだ。序盤は誰もがすでに試合で負けていてもタイガー・ウッズを応援していた。だが、今は人々は彼とチェルシーを見ると、こう思う。あいつには勝てる、と。不敗のオーラを失ってしまった。もうない。それは誰も感じていることだ。選手もわかっているので、相手はもう恐れてくれない。取り戻すには結果しかない」
ゴルフ界のスーパースターのウッズもかつての強さを失ってしまった。そして昨季堅守を武器に常勝のオーラをまとい、優勝したチェルシーはロマン・アブラモビッチ会長就任後、初の3連敗を喫した。2部降格圏との勝ち点差はわずかに3と、昨季王者はまさかの急降下をしてしまった。
さらに、同氏は、ジョゼ・モウリーニョ監督には凋落の責任があるという。
「かつてチームが勝った時はモウリーニョの勝利だった。チームが負けた時は、モウリーニョの敗北を意味する。突然今年、彼は選手を批判し始めた。今はモウリーニョだけが勝ち、選手が負けている状況だ。大きな違いがある。かつては選手を擁護していたのに、選手の批判を始めている。擁護していたんだけどね」
クラブOBは、常にチームと寄り添ってきた指揮官の変化を口にした。王者は、奇跡の復活を果たすことができるのか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images