「苦しめられることは分かっていた」 なでしこJの“質”をスコットランド監督が称賛
元米代表GKは守備的戦術に批判も…「彼女たちを無力化させるため」と説明
なでしこジャパンは現地時間14日に行われたFIFA女子ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦スコットランド戦で2-1の勝利を飾り、決勝トーナメント進出に向けて大きな勝ち点3を手に入れた。この試合、英公共放送「BBC」で話題になっているのはスコットランドの守備的戦術だ。かつてアメリカ代表の守護神として君臨したホープ・ソロ氏がその戦いぶりを批判した一方、指揮官は日本の俊敏性と技術を称えている。
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試合は前半23分にFW岩渕真奈(INAC神戸レオネッサ)の強烈なミドルシュートで日本が先制点を奪うと、37分にはFW菅澤優衣香(浦和レッズレディース)が得たPKを自ら決めて追加点をゲット。後半に入って終盤にはスコットランドに攻め込まれる場面が目立ち、後半43分にはFWラナ・クレランドのゴールで1点差に詰め寄られたものの、逃げ切りに成功した。
スコットランドは特に前半は守りを重視した戦いぶりだったが、ソロ氏は同局の解説で「ゲームが変わったのは新しい足(選手)を起用してから。私にとってそれは戦術ではないと感じた」と積極的に攻めなかったことに疑問を呈した。その一方でスコットランドの監督であるミシェル・カー監督はこのように話している。
「私たちが日本に苦しめられることは分かっていたし、素晴らしい動きの質を持つチームだった。彼女たちを無力化させるために上手く試合に入ったが、彼女たちは特に最後の3分の1のエリアでの小さいスペースを生かそうと上手くやってきた」
このようにカー監督が話したのも、なでしこジャパンのテクニックと機動性を認めていたからこそだろう。イングランド戦に続く連敗となったスコットランドは、グループ3位確保に向けてグループリーグ最終戦となるアルゼンチン戦に臨むが、日本が世界で勝つための特徴を改めて教えてくれたと言っていいだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)