首位FC東京、復帰イニエスタの鮮烈ミドル弾に散る… 久保不在を痛感、神戸に0-1敗戦

復帰を果たしたMFイニエスタのゴールでヴィッセル神戸が勝利!【写真:Getty Images】
復帰を果たしたMFイニエスタのゴールでヴィッセル神戸が勝利!【写真:Getty Images】

久保退団のFC東京、前線のアイデア乏しく無得点で敗戦

 FC東京は15日、J1リーグ第15節でヴィッセル神戸と対戦し0-1で敗れた。日本代表MF久保建英のレアル・マドリード移籍が決定した直後の一戦となったが、この試合で復帰を果たした神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタに鮮烈なミドル弾を決められ、ホームで黒星を喫することになった。

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 今季ここまで14試合を消化し、10勝3分1敗で首位を快走していたFC東京だったが、14日に久保のレアル移籍が正式発表され、前節の大分トリニータ戦(3-1)をラストゲームに退団することとなった。久保は13試合出場で4ゴールを挙げるだけでなく、チーム屈指のチャンスメーカーとして不可欠な存在となっていた。

 また、9日に行われた国際親善試合のエルサルバドル戦(2-0)で、代表復帰を果たしたFW永井謙佑が2ゴールを奪うものの、右肩負傷で途中交代を強いられ、リーグ戦の出場も見送られることに。2人の主力が不在という緊急事態のなか、ホームに元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが先発復帰した13位神戸を迎え撃った。

 試合は前半14分、神戸イニエスタの縦パスに抜け出したMF三田啓貴のクロスがファーサイドへと流れ、MF小川慶治朗に決定機を与えてしまうが、シュートはクロスバーを叩き、FC東京は難を逃れた。すると、その流れからのカウンターでFWディエゴ・オリベイラがドリブルで敵陣に運びゴール前にパスを出すと、FW矢島輝一の落としを日本代表DF室屋成がゴール前で受け、GKと1対1の局面を迎えるが、シュートは左に逸れてしまう。

 一進一退の攻防が続くなか、前半26分には矢島の強烈な左足のシュートが枠を捉えるも、相手GKキム・スンギュのスーパーセーブに遭ってしまう。また、前半36分にはオリベイラの果敢なドリブルから3対1のビッグチャンスを迎えるが、またもキム・スンギュの飛び出しに阻まれ、決定機をものにすることができない。徐々にFC東京が押し込む流れとなるものの、スコアを動かすことなく前半を折り返した。

 そして後半4分、痛恨の失点を喫してしまう。神戸の右サイドからのクロスを左サイドのペナルティーエリア内で拾ったイニエスタに右足を振り抜かれると、鋭い弾道がゴール左隅に決まり先制点を与えてしまう。その後、FC東京が猛攻に出るも、自陣に強固な守備ブロックを築いた神戸の牙城を崩し切ることができず、ホームで敗戦を喫することになった。

 FC東京は試合を通して果敢に攻め込むものの、アタッキングサードでのアイデアに欠ける場面が多く見受けられ、久保の不在を痛感する結果に。首位を維持するうえでの課題が浮き彫りとなる一戦になった。

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