復権のインテル長友、指揮官を振り向かせた熱い思い 「いつだってチームを助けたい」

指揮官に届いた姿勢

 そして、シーズン序盤にベンチ生活が続いていた時期のことを振り返り、こんな言葉も残した。

「試合に出られなかった時期は、難しいものだった。でも、僕は常に準備ができた状態にするために、練習してきたんだ」

 出場機会を得られない状況にも不平を漏らすことなく、不屈の精神でトレーニングに集中してきた。そうしたたゆまぬ努力が、ここ4試合で3試合の先発フル出場につながっている。シーズン前の時点ではマンチーニ監督の構想から外れているとも報じられていた。ガラタサライを指揮していた時期の教え子であるDFアレックス・テレスを獲得したマンチーニ監督だが、長友のプロフェッショナルな姿勢に振り向いたということなのかもしれない。

 イタリアメディアも、試合後に「危険なエンジン」「デュエルに勝利した」と、そのプレーを称賛した。後半22分からチームの交代策に伴い、キャプテンマークを巻くなど、日本が誇るダイナモはインテルの中心選手復権への道のりを着々と歩んでいる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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