復権のインテル長友、指揮官を振り向かせた熱い思い 「いつだってチームを助けたい」

エース・キラーの面目躍如

 この試合の長友のハイライトは、対峙(たいじ)したトリノのブラジル人MFブルーノ・ペレスを封じ込めたことだ。突破力のあるペレスが右サイドで躍動することが、トリノのインテル戦前までのホーム無敗を大きく支えていた。しかし、長友は“エース・キラー”の異名そのままに運動量と対人能力でペレスを上回った。最終的に、足をつったペレスは交代に追い込まれた。ロベルト・マンチーニ監督が3-5-2システムを採用してマッチアップさせた期待に大きく応えてみせた。

「トリノはよく組織されたチームで、決して簡単な相手ではなかった。僕はいつだってチームを助けたいという一心で、たくさん走るんだ」

 この3バックシステムは、最終ラインから前線までのサイドの105メートルのゾーンを一人でカバーしなければならない。長友はそこで常に顔を出し続けた。インテル愛を公言する男の「チームに貢献したい」という思いが体を動かしたのだろうか。

 

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