「いつか日本に帰りたい」 アル・アインDF塩谷、“40歳まで現役宣言”に見据える未来
提示された3年契約ではなく、2年の契約延長としたのは…「いつか日本に帰りたい」
塩谷自身、外国籍の“助っ人”扱いの立場。少しでも悪いプレーが続けば、容赦なく批判の対象になるという。
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「外国籍選手のプレッシャーは少なからずあります。2年目の今季、シーズン当初はコンディションが上がらなくて、シーズン開幕前のスーパーカップでは初めて途中で交代させられました。リーグ戦が始まっても3試合くらい良くなくて、至るところで『次の選手は誰?』『新しい選手はどうする?』という声が出ているのは耳にしました。そういう意味では、日本よりもシビアかもしれませんね」
それでも、そういった過酷な環境を含めて、塩谷は「移籍して本当に良かった」と話す。
「初めての海外生活は、サッカーだけじゃなく私生活でもすごく刺激的。その分、自分が人間として成長できているという実感があります。中東と言えば治安が悪いイメージがありましたけど、完全に先入観で、日本に負けないくらい(治安は)いい。施設、芝…トップチームからアカデミーまで環境も整っています。UAEは最先端が好きなので、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も昨年から全試合で導入。僕はDFなので毎試合めちゃくちゃ警戒していますけど(笑)、知っているのと、知らないのとではだいぶ違うと思います」
塩谷は5月7日、アル・アインと2021年まで2年間契約を延長した。UAEへ渡った当初、「いつか日本に帰りたい」という思いは今も心の中にあり、提示された3年契約は辞退したという。
「最初はチームが3年で(契約を)提示してくれました。僕も契約を延長したいと思っていたなかで、まさか3年と言ってくれるとは思っていなかったので、ありがたかったです。ただ、今年(12月で)31歳になって、3年後は34歳。そこから日本に帰ってくるとなると難しいんじゃないかなという思いもあって、2年にしてもらいました。
今は2年後に日本に帰りたいと思っていますけど、もしかしたら2年後にもう少し向こう(UAE)でやってみたいと思うかもしれないし、そこは正直まだ分かりません。個人的には、プロサッカー選手として40歳までプレーしたいと目標を掲げて、とりあえず2年頑張る。次のことは、それから考えようと思います」
海外への夢、そしてさらなる成長を求めてUAEに渡った塩谷は、大きなビジョンを持って全力で今日を駆け抜ける。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)