なでしこJが今大会初勝利! 岩渕&菅澤の2トップ揃い踏み、2-1勝利でW杯16強へ前進
必勝態勢のスコットランド戦 W杯初先発の岩渕が値千金の先制弾、菅澤がPKで追加点
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間14日に、フランス女子ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦のスコットランド戦に臨んだ。前半に2トップが1ゴールずつを挙げた日本は後半終了間際に1失点したものの2-1で勝利を収め、今大会の初勝利を手にした。
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日本はスコアレスドローに終わった初戦のアルゼンチン戦から、スタメンを3人変更。センターバックにDF市瀬菜々が入り、左サイドハーフに最年少19歳のMF遠藤純、2トップの一角に3大会連続出場ながら女子W杯で初スタメンとなったFW岩渕真奈が入った。
初戦の反省がある日本は立ち上がりから、積極的に相手ペナルティーエリアの中に侵入していく構えを見せた。岩渕が左サイドの角度のないところからでもシュートを選択するなど、ゴールへの意欲をプレーで示した。
そして迎えた前半23分、左サイドから攻撃を組み立てた日本はゴール正面で相手のマークを外した岩渕にボールが渡った。約20メートルの距離から右足を強振した岩渕のミドルは、相手GKの頭上を鋭く破ってゴールへ。待ち望んだ今大会なでしこ初ゴールが生まれ、1-0とリードを奪った。
さらに日本は同37分、速攻に出るとDF清水梨紗がシンプルに相手の背後に蹴り込むと、抜け出しにかかったFW菅澤優衣香が相手DFに引き倒されてPKを獲得。これを自らゴール右に蹴り込み、2トップが1点ずつを挙げて前半を2-0とリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入っても攻撃的に試合を進める日本は、同13分にMF中島依美のミドルが際どいコースに飛んだが、相手GKのファインセーブに阻まれた。高倉麻子監督は同22分、遠藤に代えてFW小林里歌子を投入し、岩渕を左サイドハーフに下げた。小林は直後にDF鮫島彩のスルーパスに飛び出していくなど、積極的な入りを見せた。
後半の半ばを過ぎると、2点を追うスコットランドが攻撃回数を増やす展開になった。すると同43分、市瀬が自陣で相手の足下へのパスミスをしてしまう。そのままFWラナ・クレランドにミドルシュートを蹴り込まれて失点。最後に冷や汗をかいた日本だが、2-1で勝利を収めて1勝1分の勝ち点4とした。
今大会、欧州勢同士の対戦以外で黒星をつけたのは、この試合の日本が初となった。日本のグループリーグ最終戦は現地時間19日のイングランド戦。今大会は4チームずつ6組のグループから各組上位2チームと3位のうち上位4チームが決勝トーナメントに進出する。
(FOOTBALL ZONE編集部)