伊地元紙がミラン本田を酷評 評価を上げたライバルと、不幸を背負った背番号「10」
「何もできなかった」
最後に「トゥット・スポルト」紙は、本田に平均的な「5.5」点を与え、「何もできなかった」と短い寸評で切り捨てている。
ニアングに関しては及第点の6点。「1月18日以来、ミランでプレーしていなかった。力強いスタートを切った。やる気に満ちて、ライモンドをよく抜いていた。しかし、最後の仕上げが欠けていた」とフィニッシュの精度の乏しさを課題に挙げている。
チェルチには「5」点。「ミランが彼を探すときにはいい。彼の足には相手を苦しめる特別なものがあるのが見える。だが、ベッリーニのブロックが素晴らしかった。後半はチームメートが彼をほとんど探さなかった」と、相手のマーカーを守備で困らせたと評価された。最高点はドンナルンマの「7」点。最低評価はデシリオとバッカ、チェルチの「5」点だった。
左ウイングで今季初先発を果たしたニアングが、明確に本田よりも高い評価を手にしている。一方、5試合連続で先発したチェルチは、ここ数試合の好調さを示すことができず、評価を落としている。
そして、1年以上リーグでゴールから遠ざかっている本田は、ここ最近で最も長い出場機会を手にしたが、評価を覆すアピールは難しかった。クラブや監督批判も本田自身のミランでの状況を好転させていない。「パンキナーロ(ベンチ要員)」という寂しい異名を地元メディアに冠せられた背番号「10」のミラン攻撃陣内の序列は上がる様子を見せない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images