伊地元紙がミラン本田を酷評 評価を上げたライバルと、不幸を背負った背番号「10」
「世界で最もハッピーには見えない」
ACミランの日本代表FW本田圭佑が、7日の本拠地アタランタ戦で後半27分から途中出場を果たした。7試合連続でスタメン落ちとなった本田は、アディショナルタイムを含めて20分近いプレー時間を久々に手にできたが、喉から手が出るほど欲しい結果を出すことができず。イタリア地元紙では軒並み低評価となった。一方、本田の代わりに左ウイングで先発したU-21フランス代表FWエムベイェ・ニアングは絶賛を浴びている。背番号「10」は、「ニアングとの違いは、マーカーを抜くことがまったくない」と比較され、酷評を受けた。ウインガーとしての素質の乏しさを厳しく批判されている。
移籍直訴報道などピッチ外で話題を集める本田は4-4-2の左の攻撃的MFで出番を迎えた。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は本田に平均点の「5.5」点を与えている。寸評では「試合終了に入った、プレーすることに、世界で最もハッピーな人には見えない」と指摘されている。クラブ批判に打って出るなど、渦中の背番号「10」からはサンシーロでプレーする喜びや、意欲は感じられないと映ったようだ。
一方、出場停止のイタリア代表FWジャコモ・ボナベントゥーラの代役として当初先発が濃厚視されていた本田から左ウイングでの先発の座を奪ったニアングは「6.5」点という高評価を手にしている。寸評では「勇気づけられる復帰だった。初めのマーカーをほとんど抜いていた。ドリブルでゴールを目指していた。守備でも相手を止めて、チェイシングして、優秀だった」と絶賛されている。
逆に、右ウイングで先発したアレッシオ・チェルチは酷評されている。採点は落第の「5」点。「最初の2回のドリブルでボールをロスト。暗かった。彼の試合は始まる前から実際に終わっていた。後半2回のチャンスを無駄にした」と低調な出来だったと厳しく批判された。
最高点はスーパーセーブを連発した16歳の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの「7.5」点。最低評価はDFマッティア・デシリオの「4.5」点だった。