競り合いで“前歯折る”も奮闘 なでしこJを完封したアルゼンチン女子DFに称賛の嵐
女子W杯初戦でDFコメッティが菅澤と競り合った際、不意に肘が当たり前歯を折る
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間10日、フランス女子ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でアルゼンチンと対戦し、0-0のスコアレスドローに終わった。なでしことしては確実に勝ち点3を奪いたかった相手に消化不良のドローとなった一方、“強豪”の日本を相手にW杯で同国史上初の勝ち点1を得て沸いているのがアルゼンチンだ。そのなかで試合中に肘打ちを浴びて歯が折れながらも90分間プレーしきった選手に、各メディアから称賛の声が相次いでいる。
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日本がキックオフ直後から優勢な展開で進むなか、アクシデントが起きたのは前半19分のことだった。センターサークル上でFW菅澤優衣香が縦パスを胸トラップしてポストプレーの体勢に入る。これに対してアルゼンチンのDFアルダナ・コメッティが、後方からプレッシャーをかけに行った。
すると腕を広げてキープに入ろうとした菅澤の右肘がコメッティの顔面にヒット。アルゼンチン紙「クラリン」が、「コメッティが日本戦で痛烈な肘打ちを浴びて悶絶」とのタイトルで動画を紹介するほどの一撃に、コメッティは顔を押さえてピッチ上に突っ伏してしまった。菅澤のプレーは故意ではないと判断されたため、イエローカードが出ることなく試合は再開されたが、注目を集めたのはコメッティのメンタルの強さだった。
米スポーツ専門局「ESPN」アルゼンチン版は、公式ツイッターでこのように記している。
「アルゼンチン代表のアルダナは、フランスで開催されているW杯日本戦でインパクトを残した。彼女は強烈な肘打ちを浴びたことによって歯を折ってしまったのだ。彼女はその後どうしたか? 立ち上がり、試合終了までプレーしきったのだ」