女王アメリカ、W杯初戦で衝撃の「13-0」 “手加減なし”の圧勝劇に伝説のエースが言及
優勝候補が女子W杯初戦でタイ相手に驚きのゴールラッシュ
フランスで開催されている女子ワールドカップ(W杯)で、驚きのゴールラッシュが生まれた。現地時間11日に行われたグループリーグ第1戦のアメリカ対タイで、連覇を狙う女王アメリカがなんと13ゴールを奪う圧勝で白星発進した。このスコアに、前回大会まで大エースとして活躍したアビー・ワンバック氏も、自身の公式ツイッターで意見を発信している。
女子サッカー大国としての実力を、これでもかと見せる展開となった。2大会連続2回目の出場となったタイを、アメリカは終始圧倒。前半12分に右サイドからの折り返しをFWアレックス・モーガンがヘッドで叩き込むと、軽やかなコンビネーション、セットプレー、体格差を生かした個人能力によるゴールを積み重ねる。
前半は3-0で折り返したが、完全に戦意を喪失したタイに後半だけで10ゴール。モーガンもこの試合だけで5ゴールを決める絶好調ぶり。90分間を通じてのシュート数は40本、「13-0」というサッカーではなかなかお目にかかれないスコアでタイムアップの笛を聞いた。
全く手加減せずゴールを積み重ねるあたりには、アメリカのプライドを感じるとともにどよめきも起こっているが、前回大会までエースとして君臨し、代表通算184ゴールを決めた女子サッカー界の“レジェンド”ワンバック氏は、このようにW杯初戦を戦った選手たちの気持ちを慮って記している。
「多くのゴールで問題を抱えているすべての人にとって:これはワールドカップでの最初のゴールであり、彼女たちが興奮することも自然なことです。もし皆さんがそこにいると想像してみてください。W杯でプレーして、ゴールを決めるというのが夢なのです。皆さんは男子のチームにゴールを決めたり、祝福しないように言うことができますか?」
澤穂希氏との友情でも知られるワンバック氏。アメリカは2011年大会決勝で日本相手にPK戦の末に敗れ、その悔しさをばねに4年後のW杯決勝で日本相手に2-5とリベンジを果たし、タイトル奪還に成功した。一瞬のスキも見逃さず戦う姿勢をいきなり見せたアメリカは、今大会も優勝候補筆頭と言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)