「コパ・アメリカ以上のシナリオはない」 久保建英の“世界お披露目”に対戦国も注目
コパ・アメリカ参戦の久保、南米メディアも“日本のメッシ”に熱視線
日本代表は、現地時間17日にコパ・アメリカ(南米選手権)初戦のチリ戦を控えている。9日に行われた国際親善試合エルサルバドル戦(2-0)で代表デビューを飾ったMF久保建英(FC東京)も参戦が決定しているが、南米メディアは「“日本のメッシ”久保がウルグアイと対戦する日本に名を連ねる」と見出しを打って報じ、18歳の至宝に注目している。
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5日に行われたトリニダード・トバゴ戦(0-0)ではベンチ外となった久保だが、エルサルバドル戦では後半22分に途中出場を果たし、代表デビューを飾る。投入直後に、相手2人を振り切るカットインから強烈な左足のシュートを放ち相手ゴールを脅かすなど、堂々としたパフォーマンスで存在感を発揮してみせた。
コパ・アメリカの代表メンバーにも選出されている久保は、開催地ブラジルへと向かうことになるが、日本と対戦予定にあるウルグアイメディア「ovation」は、「“日本のメッシ”というニックネームを持つ久保建英を世界に公開するうえで、日本はコパ・アメリカ以上に優れたシナリオを描くことはできなかっただろう」と、特別招待枠で伸び伸びとプレーできることに加え、世界で活躍するトッププレーヤーとの対戦も経験できるなど、久保にとってはこれ以上ない環境が整っていることを主張した。
一方で、「久保はバルセロナの下部組織で訓練を受けたことから、メッシの愛称を授かることになったが、これまでアジア大陸におけるニックネームは“タイのジーコ”(キャティサック・セーナームアン監督)や“イラクのクリスティアーノ・ロナウド”(BKヘッケンMFアフメド・ヤシン)、“北朝鮮のルーニー”(清水エスパルスFWチョン・テセ)など、あまりにオリジナリティーに欠けている」と、名選手の肩書きを借りるプレーヤーが多すぎることも指摘している。
久保本人も以前にメッシとの比較に複雑な心境を明かすこともあったが、バルセロナやレフティー、卓越したドリブルスキルなど共通点も多いことから、メッシの名前は避けて通れない現状にあるのも確かだ。一選手として評価を確立するためには、まずはコパ・アメリカで世界にその名を知らしめる必要があるのかもしれない。