苦戦のモイーズ ソシエダファンからの厳しい言葉にも「何も心配していない」

ソシエダの会長も擁護

 また、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」では、苦戦が続くモイーズの試合後のコメントを伝えている。去就問題をささやかれている状況だが、スコットランド人指揮官は冷静さを保っている。

「世界中、どのチームのどんな監督でもこの状況では心配になるだろう。しかし、私は何も心配していないよ。以前にもこういうことはあった。シーズンは長い。私は選手たちを信頼している。しかし、選手たちもクオリティーを証明する必要がある」

 クラブとの契約は今季終了後の2016年6月末まで。本人に辞任の意向はなく、クラブのジョキン・アペリベイ会長もモイーズ監督と共にシーズンを戦い抜くことを示唆している。そのためにも「彼ら(選手)はより良くなっていかなければいけない。そして、それは私も同じことだ」と、チーム全体の改善が必要であると強調した。

 代表ウィーク明けには、昨季のUEFAヨーロッパリーグ覇者のセビージャ、そして王者バルセロナとの連戦という厳しい日程が待つ。モイーズ監督はエバートンを率いて強豪ひしめくプレミアリーグで結果を残し、サー・アレックス・ファーガソン監督から後継者に指名されたほどの手腕の持ち主。“ラ・レアル”の愛称を持つ古豪を復活に導くことはできるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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