18歳久保建英は「6年計画の3年目」 恩師と二人三脚の“フィジカル強化プラン”とは?
体幹のブレないドリブルから感じる手応え
久保の計画的なフィジカル強化は、まだ道半ば。それでも相手を翻弄する“違い”を見せている。エルサルバドル戦のシュートシーンに代表されるような体幹がブレないドリブルには、木場氏も取り組みの手応えを感じているという。
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「軸がブレずにドリブルできている。くるくると回る高速ターンも、体の軸とインナーマッスル、お尻と脇腹の筋肉が高度に連動できている証拠です。かなり体の軸が強くなってきていると感じました。高速ターンや切り返しでもブレない。ロスなく回ることができているのです。捻る筋肉もうまく連動しています。インナーマッスルとアウターマッスルの共同作業でターンはスムーズになる。それがあるから相手選手はフェイントに引っ掛かって倒れてしまうんですよね」
フィジカル面で順調な成長を遂げている久保だが、昨季は「夏にマリノスに移籍した時から、週に1回くらい(トレーニングに)来ていた。葛藤もあったんだと思う」と木場氏は振り返る。恩師とともに雌伏の時を乗り越え、進化を続けている久保。コパ・アメリカでの活躍に、今から期待は高まるばかりだ。
[PROFILE]
木場克己(こば・かつみ)
プロトレーナー。体幹・体軸・バランスを強化する「Koba式体幹・バランストレーニング」の開発者であり、かつてガラタサライDF長友佑都の体幹トレーニングを指導した。現在はFC東京MF久保建英、鹿島アントラーズFW安部裕葵らトップアスリートが師事するスペシャリスト。