逆境乗り越え…なでしこJと歴史的ドローのアルゼンチン監督が喜び 「非常に大きな一歩」
2016年と2017年はほぼ試合ができず 「ドローは十分な驚き」と米メディア
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間10日、フランス女子ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦でアルゼンチンと0-0で引き分けた。日本にとっては痛恨のドローとなったなか、W杯初の勝ち点を獲得したアルゼンチンは歴史的な一歩を踏み出している。米放送局「CNN」は、アルゼンチン女子代表のカルロス・ボレロ監督のコメントを伝えた。
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過去2大会で決勝に進出している日本は、ボールを保持する時間は長かったものの、アルゼンチンの堅い守備に苦しんだ。後半には決定機も迎えたものの、決めきれずに無得点。スコアレスドローに終わり、アルゼンチンに大会史上初の勝ち点を献上する結果となっている。
歴史的な勝ち点を獲得したアルゼンチンのボレロ監督は「まず、選手たちを祝福したい。ゲームプランを遂行してくれて満足している。アルゼンチンの女子サッカーにとって、非常に大きな一歩となった」と語り、この勝ち点1が持つ価値について言及した。
「サッカー連盟からのサポートを受け始めて、こうしたタイミングでの結果はとても意味がある。今の取り組みを続けることができるからね」
「CNN」によると、アルゼンチン女子代表は2016年と2017年の大半の期間において、金銭的な問題から試合を行うことができなかったという。しかし昨年に行われたコパ・アメリカ・フェメニーナ(女子コパ・アメリカ)から表舞台に戻り、今回のW杯に臨んだ。だからこそ、同メディアも「ドローは十分な驚きだった」と報じている。
試合後のアルゼンチンの喜びようは、日本の選手がフラッシュインタビュー中にも歓声が聞こえたほど。逆境から立ち直って歴史に名を刻んだアルゼンチンに、注目が集まっている。
(FOOTBALL ZONE編集部)