なでしこのリオ五輪金に向け朗報だ! 安藤が左足骨折乗り越えエッセン移籍後初ゴール

今季開幕時にリハビリで所属先なしの苦しみ乗り越えた

 女子ワールドカップカナダ大会1次リーグ初戦スイス戦(日本時間6月9日)で左足腓骨(ひこつ)外果骨折の重傷を負った安藤は、この体を張ったプレーと引き換えに値千金のPKを獲得。これが、下馬評の高くなかったなでしこの決勝進出への導く着火剤となった。今季のスタートは故障の問題から所属チーム無しの状況で迎えていた。懸命なリハビリを実らせ、チームに加入してからは即戦力となり、公式戦2戦連続でスタメン起用されている。そして、新天地初ゴールも決めた。
 女子ブンデスリーガでの過去最高順位が5位のエッセンだが、リーグ7節終了時点で首位のバイエルン・ミュンヘンから勝ち点6差の4位。2位から5位までが勝ち点13で並ぶ第2グループの中に位置している。フランクフルト時代の昨シーズンにUEFA女子チャンピオンズリーグの優勝メンバーに輝いた安藤は、移籍に際して「今度は自分がチームの勝敗を背負うようなチームを引っ張っていかなきゃいけないような立場でエッセンが優勝争いに食い込めるようにチャレンジしてみたいと考えました」と決意していた。
 ドイツでの7シーズン目は苦難のスタートだったが、自らの実力を示した安藤。来年のリオデジャネイロ五輪で悲願の金メダルを狙うなでしこジャパンにとっても、経験豊富なストライカーの復活は朗報と言えそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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