「なんとしても勝ちたかった」 なでしこ主将熊谷、0-0ドローに課題指摘「もう少し…」

なでしこジャパンの主将を務めるDF熊谷紗希【写真:Getty Images】
なでしこジャパンの主将を務めるDF熊谷紗希【写真:Getty Images】

カウンターを重点的にケアするなか、攻撃に厚みが生まれずアルゼンチン相手に無得点

 なでしこジャパン(日本女子代表)の主将を務めるDF熊谷紗希は、フランス女子ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦となった現地時間10日のアルゼンチン戦を0-0で引き分けると、「自分たちとしてはなんとしても勝ちたかったゲーム」と結果を悔やんだ。

 熊谷は主将としてセンターバックに入り、昨年のU-20女子W杯優勝メンバーのDF南萌華とコンビを組んだ。ブロックを作って守ることを第一に考える相手に対し、「本当に一発の後ろだけはなし」と、不用意なカウンターを食らう展開へのケアをしたうえで、最終ラインからボールをつなぎ続けた。

 しかし、中盤から前の攻撃陣は敵陣で効果的な崩しが見られず、最後までゴールをこじ開けられないままスコアレスドローで試合終了。熊谷は「前半からもう少しセンターバックが押し出して全体に前でプレーできれば良かった」と、より攻撃に厚みを出す役割を果たせなかったと課題を口にした。

 過去2大会で決勝まで進出しているチームでもレギュラーであり、熊谷は3大会連続の出場となる。どちらの大会も初戦では苦しみながら、1点差の勝利をものにすることでスタートしていた。しかし、今回は勝ち点3を逃す結果になっている。

 それだけに熊谷は「自分たちとしてはなんとしても勝ちたかったゲーム。ドローは残念だが始まったばかりで、ここからどうしていくかは自分たち次第。初戦が難しくなると分かっていたなかで勝ち点3が欲しかったが、結果を受け入れて次の試合で勝ち点3を取れるようにやっていきたい」と前を向いた。

 この痛い結果で、出場24チーム中でも平均年齢が下から2番目という若いチームのムードが消沈することだけは避けなくてはいけない。欧州最強クラブとも評判のリヨンで長年プレーし、国際サッカー連盟(FIFA)からも大会に出場する“スター選手”の1人と認められているキャプテンが果たすべき役割は、次のスコットランド戦に向けて大きなものがあるはずだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング