なでしこJの高倉監督、“持たされた時間”を悔恨 「アイデアや個人の力が足りなかった」
W杯初戦はFIFAランク37位のアルゼンチン相手に痛恨のスコアレスドロー
なでしこジャパン(日本女子代表)は、現地時間10日に行われたフランス女子ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦アルゼンチン戦で0-0の引き分けに終わった。高倉麻子監督は、60%を超えるポゼッションを記録したゲームを「ボールを持たされている時間が多かった」と表現した。
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高倉監督は2トップにFW横山久美とFW菅澤優衣香のコンビを送り出したが、効果的な攻撃は少なかった。国際サッカー連盟(FIFA)によれば、日本はボール支配率61%を記録したものの、シュートは90分間で8本にとどまった。その結果、明確な決定機を生み出せず、守備ブロックを作るアルゼンチン相手に0-0の引き分けに終わった。
高倉監督は試合後のフラッシュインタビューで、「ボールを持たされている時間が多かったので、もうちょっとゴールにテンポよく入っていければ良かったが、打ち切ることができなかった。こういう形でボールを動かす時間が長いとは思っていたなかで、自分たちでなかなか良いテンポを作れなかった。なかなか前へのスイッチが入らないので、(ハーフタイムに)ゴールを目指せと選手には言いましたが、後半は勇気を持ってゴールに向かう姿勢が少し強まったとはいえ、相手がゴール前を固めてくるなかで崩すアイデアや個人の力が足りなかった」と振り返った。
日本の入ったD組は、FIFAランキングでは3位のイングランドが最上位で日本は7位。そして20位のスコットランドと37位のアルゼンチンで構成されている。それだけに、初戦の難しさと表現されるものの、この試合では勝ち点3が必須だっただけに痛い結果になった。
日本は次戦で、初戦の“英国対決”イングランド戦に1-2で敗れたスコットランドと激突する。体格に優れた相手が崖っぷちの状態から必死の戦いを繰り広げることが予想される厳しい展開だが、高倉監督は「今日の試合を振り返りながら、点を取ることに関して作る、崩す、打ち切る場面を整理してやっていきたい」と前を向いた。
短時間のなかで、いかに攻撃の連動性や精度を高められるかがカギになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)