18歳久保&中島は「創造的才能の共鳴」 英記者が太鼓判「世界的アイコンの誕生」
久保は日本の攻撃のテンポや、南野&堂安が抱えていた問題点を改善
しかしその後は、少なくとも久保建英が投入される後半22分まで、平坦な展開が続いた。このヤングスターは膨大な注目とバルセロナから日本に凱旋したという誇大宣伝に辛抱しなければならなかった。
ただ、その興奮もいよいよ正当化されていい段階に入ってきている。彼の素早いトップスピードが、ルックアップして前方にボールを運ぼうという意欲と結びついていることで、日本の攻撃のテンポやポゼッションへの確実性、南野拓実と堂安律が抱えていた問題点の改善を大幅に促進した。
久保が中島翔哉とともにピッチに立った時、森保監督は2人の最も輝かしい創造的才能が同じ舞台で共鳴する姿を確認することができた。後半アディショナルタイム、久保、中島と大迫の連係から中央突破。中島が倒されてシュートには至らなかったが、3人の感性が見事に共鳴し、エルサルバドルは影を追いかけているようだった。
試合を通して、日本は観客の注目を集めるのに苦労を強いられた。それでも、仙台のスタジアムに訪れた観客の大半は気にすることはないだろう。なぜなら、最終的に日本サッカーの次なる世界的アイコンの誕生を目の当たりにすることを皆が望んでいたからだ。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。