日本代表、3バック連続採用で何が変わった? 監督・選手のコメントから探る“進化”
格段に強まった裏の意識、「3バックはサイドチェンジし、4バックは縦パスが狙える」
“裏の意識”にも改善が見られ、エルサルバドル戦では攻撃に縦の奥行が生まれた。トリニダード・トバゴ戦ではFW大迫勇也(ブレーメン)が相手を引き付けるも2シャドーが裏を狙う回数は少なく、とりわけMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)は足元でのプレーが目立った。エルサルバドル戦では中島と同じ2シャドーの一角に入った南野が果敢に裏を狙い、縦にスピード感のある攻撃が実現。そこの両ウイングバックも加わり、裏の意識が格段に強まった。
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「もっと僕が綺麗に裏を取れる、拓実と律が綺麗に受けられるというのは感じながらやっていた。それなりに工夫しながらやれたと思うし、合わせた期間は1日だけだったので、その中で守備でも怖がらずに前向きにやることは貫けた」(原口)
これまで4-2-3-1を主戦システムとしてきた森保ジャパンだが、3-4-2-1システムをオプションとして本格導入に踏み切っている。両システムの違いに関して、冨安は次のように語る。
「3バックから4バックに代わって、攻撃はパスコースが増えた感じがありましたし、3バックには3バックの良いところがあって、元気くんへのサイドチェンジの質などが上がれば局面も変えられる。3バックはサイドチェンジが狙えるし、4バックは縦パスが狙える。システムに応じて見る場所を変える必要があると感じた」
9月から2022年カタール・ワールドカップのアジア2次予選が幕を開ける。3バックを採用して2試合を終えたばかりだが、チームは着実に進化を遂げているようだ。