ドイツが来夏の欧州制覇へ照準 親善試合にエジル&クロースを招集せず
テスト重視のレーブ監督 主力の疲弊を避ける
ドイツ代表が今月13日に行われる親善試合のフランス戦と、17日に行われるオランダ戦のメンバーを発表し、アーセナルMFメスト・エジルとレアル・マドリードMFトニ・クロースという両主力を温存した。
衛星放送「スカイ・スポーツ」によると、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督は「我々は(来夏の欧州選手権開催地の)フランスに向けた準備をスタートさせる。いくつかの新しいフォーメーションを試したい」と語った。
エジルは今季、プレミアリーグでアシスト王の活躍で、クロースもレアルの中盤を支えている。いずれも好調だが、指揮官は「私は選手の負担というものも懸念している。シーズンは長い。他国リーグにはウィンターブレイクがないところもある。だからこそ、メスト・エジルとトニ・クロースは今回呼ばなかった。彼らのポジションには代替選手を試す」と語った。来夏の欧州選手権で優勝を果たすために主力の無用な疲弊を避ける、名将ならではの深慮遠謀のようだ。
今季シャルケで4得点2アシストと活躍している超新星MFリロイ・ザネが初選出され、プレミアからはユルゲン・クロップ監督にボランチとして鍛えられているリバプールのMFエムレ・ジャンとマンチェスター・ユナイテッドMFバスティアン・シュバインシュタイガーの2人が選出されている。
招集メンバーは以下のとおり。
GK
マヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)
ロン=ロベルト・ツィーラー(ハノーバー)
ベルント・レノ(レバークーゼン)
ケビン・トラップ(パリ・サンジェルマン)
DF
ヨナス・ヘクター(ケルン)
マッツ・フンメルス(ドルトムント)
マティアス・ギンター(ドルトムント)
ジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)
セバスティアン・ルディ(ホッフェンハイム)
シュコドラン・ムスタフィ(バレンシア)
アントニオ・リュディガー(ローマ)
MF
カリム・ベララビ(レバークーゼン)
クリストフ・クラマー(レバークーゼン)
イルカイ・ギュンドアン(ドルトムント)
ユリアン・ドラクスラー(ヴォルフスブルク)
サミ・ケディラ(ユベントス)
バスティアン・シュバインシュタイガー(マンチェスター・ユナイテッド)
エムレ・ジャン(リバプール)
リロイ・ザネ(シャルケ)
FW
ルーカス・ポドルスキ(ガラタサライ)
トーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)
マリオ・ゴメス(ベジクタシュ)
アンドレ・シュールレ(ヴォルフスブルク)
マックス・クルーゼ(ヴォルフスブルク)
ケビン・フォラント(ホッフェンハイム)
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images