A代表デビューのMF久保建英、会場騒然のプレーをスペイン紙称賛 「推進力を与えた」
エルサルバドル戦の後半21分に18歳5日でデビューを飾り、初シュートも放って見せ場
18歳MF久保建英(FC東京)は9日、国際親善試合エルサルバドル戦で後半途中から出場して日本代表デビュー。華麗な2人抜きから初シュートを放つなど存在感を放ったなか、スペインメディアは「日本の攻撃に推進力を与えた」と称えている。
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森保一監督はトリニダード・トバゴ戦(0-0)に続き3-4-2-1システムを採用。1トップに俊足FW永井謙佑(FC東京)を配置し、2シャドーにMF南野拓実(ザルツブルク)とMF堂安律(フローニンゲン)、ウイングバックは左にMF原口元気(ハノーファー)、右に伊東純也(ヘンク)を起用。攻撃力を前面に押し出したなか、前半19分に永井が代表初ゴールをマーク。続く同41分にも永井が決めてリードを広げた。
後半11分、永井が右肩を負傷するアクシデントに見舞われてそのままピッチから退場。同14分、永井に代えてFW大迫勇也(ブレーメン)、伊東に代えてDF室屋成(FC東京)、DF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)に代えてDF山中亮輔(浦和レッズ)の3人が同時投入され、システムも4-2-3-1へと変更。後半22分、原口に代えてMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)が入った一方、南野に代えて久保が投入され、史上2番目の若さとなる18歳5日での代表デビューを果たした。
その直後の同28分、大迫の縦パスを受けた久保が魅せた。相手ペナルティーエリア右付近で抜け出した久保は、2人に囲まれながらも細かいタッチでドリブルを開始すると、絶妙なタッチで2人の間を突破。そのまま左足を振り抜き、代表初シュートで相手ゴールを強襲した。これはGKの好セーブに阻まれたが、18歳のプレーに会場は騒然となった。
その後、ゴールは生まれず2-0のまま試合終了となったが、デビュー戦で久保はたしかな存在感を放った。スペイン紙「エル・ムンド」公式ツイッターは、「日本の若きスター、久保建英の投入は日本の攻撃に推進力を与えた」とテキスト速報で称賛。スペイン紙「AS」、スペインラジオ局の「ラジオ・マルカ」や「カデナ・セール」でジャーナリストを務めるアレックス・デ・ラノ氏も、公式ツイッターで「久保建英が日本代表デビュー。18歳5日、日本代表のユニホームを着た史上2番目に若い選手となった。彼はコパ・アメリカに出場して、すぐにヨーロッパ・サッカーに出会うだろう」と伝えた。
久保のA代表デビューは日本のみならず、バルセロナの下部組織時代を過ごしたスペインでも注目を集めている。