ベンゲルの哲学 個人主義を助長するバロンドールに「私は誰も選ばない」
英紙で激白 「集団に勝る個人は存在しない」
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督はFIFAバロンドール(年間最優秀選手賞)について、「集団に勝る個人は存在しない」という独自の哲学を主張している。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
毎年、FIFAバロンドール賞の発表の時期が近づくに連れ、誰が世界最高のプレイヤーかという議論は至るところで活発となるが、ベンゲル監督はこうした議論自体に興味がないという。
「私は誰も選ばないよ。なぜなら、私にはこんなことよりも大きな問題、日曜の試合の準備があるんだ。こうした議論は非常に難しい。そもそも、私はこうした議論に反対だ。我々がやっているのはチームスポーツだと思う。監督としては一人の選手を選び出すよりも、団体としての成長を助けるほうが大切だと感じている。現代のフットボールはあまりに個人選手のことを考えすぎている。私はチームのことをより深く考えている」
FIFAバロンドールは08年から昨年までの7年間、バルセロナのリオネル・メッシ(09、10、11、12年)とレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド(08、13、14年)の2人が独占してきた。現在も世界最高の選手と言えば、この2人の名を挙げる人は多い。ベンゲル監督も彼らが世界最高の実力者であることは当然認めている。
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