スイス戦で対峙したMFムバブを華麗なボールコントロールで翻弄

　ポルトガル代表は現地時間9日、UEFAネーションズリーグ決勝でオランダ代表と対戦する。初タイトルとなった2016年の欧州選手権（EURO）に続く、二つ目の栄冠を懸けた大一番となるが、大会公式ツイッターはFWクリスティアーノ・ロナウド（ユベントス）が準決勝スイス戦で見せた連続美技の動画を公開。ファンからは「マジカルCR7」「彼は神」と期待が高まっている。

　ポルトガルは準決勝でスイスと対戦。ロナウドは前半25分、ペナルティーエリア手前から得た直接FKから矢のような鋭いシュートをゴール右隅に沈めて試合の均衡を破る。後半に入り、一時同点に追いつかれたが、同43分には右サイドのMFベルナルド・シウバ（マンチェスター・シティ）の折り返しにダイレクトで右足を合わせ、ゴールニアサイドを撃ち抜いた。

　その2分後、終了間際の同45分には左サイドでパスを受けると、得意の高速シザースで対峙するDFを交わしてカットイン。三たび右足のシュートでゴールネットを揺らした。ロナウドのキャリア通算53度目のハットトリックで、ポルトガルはネーションズリーグの初代ファイナリストに名乗りを挙げた。

　9日にオランダとの決勝を控えるなか、大会公式ツイッターは一本の動画を公開。映像はスイス戦のワンシーンで、スイスDFケビン・ムバブ（ヴォルフスブルク）と対峙したロナウドが、タッチライン際で中央にクロスを上げると見せかけて切り返してスライディングをかわし、さらに起き上がってボールを奪いに来た相手の股を抜いて完璧に置き去りにしてみせた。

「34歳となった今でも、踊って選手を置き去りにすることは彼にとって大したことではない。彼はネーションズリーグの栄誉を加えられるだろうか」

　こう綴られた大会公式ツイッターの投稿には、ファンから「マジカルCR7」「34歳？ マジ…」「彼はアラー（神）」と称賛の声が多く寄せられた。ネーションズリーグ初代王者の称号を手にした時、ロナウドはさらに選手としてのステータスを上げることになるだろう。