G大阪FWファン・ウィジョ、「雷の決勝点」を韓国メディア絶賛 「大きな意味がある」
親善試合オーストラリア戦で決勝ゴール 「やはりファン・ウィジョだった」
韓国代表は7日、釜山アジアド主競技場でオーストラリア代表と親善試合を行い、FWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)が決勝点を挙げて1-0で勝利した。
パウロ・ベント監督率いる韓国代表は、FWソン・フンミン(トットナム)とFWファン・ヒチャン(ザルツブルク)を先発に起用。JリーガーからはDFキム・ヨングォン(ガンバ大阪)、GKキム・スンギュ(ヴィッセル神戸)が先発で起用された。
ただ、前半から韓国の攻撃には勢いが見られず、オーストラリアの攻勢に押され、前半18分には相手CKからのヘディングシュートがゴールポストに当たるなど、ピンチを招いた。
0-0で迎えた後半22分、ファン・ヒチャンに変えてファン・ウィジョがピッチに投入された。すると後半31分、左サイドからのクロスに合わせたファン・ウィジョがニアで合わせて先制。このゴールが決勝点となり、韓国がオーストラリアを下した。
エースのソン・フンミンのドリブルを警戒したオーストラリアは、マンマークと激しいタックルでつぶしにかかっていたが、ファン・ウィジョの一発に沈んだ。
スポーツ専門サイト「SPOTVニュース」は「ファン・ウィジョ、雷の決勝点!」と見出しを打ち、「やはりファン・ウィジョだった。サイドからのクロスを感覚的なシュートでフィニッシュした。ファン・ウィジョのゴールが生まれると、観客席からは『ファン・ウィジョ』コールが沸き起こった」と伝えた。
また、一般紙「国民日報」は「ファン・ウィジョはパウロ・ベント監督就任以降、出場した試合では6度目のゴールだった。特に昨シーズン、Jリーグでの活躍に比べて、今季は得点力が落ちていると言われるなかでのゴールとあって、より大きな意味があった」と報じている。
今季はJリーグでまだ2得点と本来の力を出し切れていないが、韓国代表での活躍を機にJリーグでも波に乗ってもらいたいところ。韓国は11日、イランと親善試合を戦う。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。