CL新フォーマットに賛否両論 “昇降格制”導入により試合数増…さらなる過密日程に反発も
2024年から新フォーマット導入を計画 各クラブの負担増大が懸念される
リバプールの14季ぶり6度目の優勝で幕を閉じたばかりのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)だが、2024年からは“昇降格制”が取り入れられた新フォーマットでの開催が計画されている。スペイン紙「マルカ」がその概要を報じている。
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CLは1999-2000シーズンに本戦出場クラブが32チームに増加。当時は1次リーグ、2次リーグを経て、ベスト8から決勝トーナメントだった。
03-04シーズンから現在のフォーマットとなり、各4チームの計8組に分かれてグループステージを戦い、各組上位2クラブの計16チームによる決勝トーナメントが行われるようになった。優勝チームは国内リーグの順位にかかわらず、翌シーズンのCL出場権を獲得する。
スペインメディア「El Partidazo de COPE」および「マルカ」が報じたところによると、2024年からの導入が計画されている新フォーマットでは、次のようになるという。
・1次リーグは32チームが各8チーム、4つのグループに分けられる(14試合)
・上位4チームがラウンド16に勝ち上がる
・各グループの最下位は翌シーズンにヨーロッパリーグ(EL)へと降格する
・各グループの6位と7位はヨーロッパリーグ降格を避けるためのプレーオフを戦う
これまでは国内リーグの結果がCLやEL出場に影響を及ぼしていたが、昇降格の制度を取り入れたシステムとなっている。これにより、1チームあたりの試合数は増加傾向にある。現行では予備予選を経ない場合、決勝まで駒を進めたチームでも13試合(グループステージ6試合、決勝トーナメント7試合)が最大だが、それが最低でも14試合、最大なら21試合まで増える。放映権料の増加は見込めるが、各クラブの負担は大きくなるだろう。
CL改革を目論むUEFAの新プランは8月にモナコで行われる理事会で協議される予定だが、欧州クラブ協会(ECA)に加盟しているスペインの9クラブの内、アトレチコ・マドリード、セビージャ、バレンシア、アスレチック・ビルバオ、ビジャレアル、レアル・ソシエダ、マラガの7クラブはこの提案に反対。バルセロナとレアル・マドリードは賛成のようだが、現段階ですでに過密日程が問題視されている英プレミアリーグは強く反対しているようだ。
たとえば、2015-16シーズンにプレミアリーグ初優勝を果たしたレスター・シティのような新興クラブのCL参戦がより難しくなり、クラブ間の格差がより浮き彫りになると懸念の声も上がっている。CLフォーマットの行方に注目したい。
(FOOTBALL ZONE編集部)