ラニエリ退任のローマ、シャフタール監督を“獲得” 2億超の違約金で合意と伊報道
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第一希望のコンテ氏がインテル監督に就任し、パウロ・フォンセカ監督を引き抜く
セリエAの名門ローマは、来季の新監督をウクライナの名門シャフタールから引き抜くことで合意に達したという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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ローマは今季エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督をシーズン中に解任し、クラウディオ・ラニエリ氏を後任に据えていた。ラニエリ氏続投の条件はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の出場権獲得とされるなかで、わずかにそこには届かずにUEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権にとどまった。そのため、ラニエリ氏の退任と来季の新監督探しという段階に進んでいた。
そのなかで、ローマは第一希望としてイタリア代表やユベントスの監督を歴任してきたアントニオ・コンテ氏の招聘に動いていた。一時は合意報道もあったものの、結局コンテ氏はインテルと契約。そのため、シャフタールの監督を務めてきたポルトガル人指揮官のパウロ・フォンセカ氏の引き抜きに動いていたという。
そして、ローマとシャフタールは交渉に入り、当初はシャフタールが違約金500万ユーロ(約6億円)を求めたものの、最終的には200万ユーロ(約2億5000万円)で決着。ローマとフォンセカ氏は、3年目のオプションがつく2年契約で、年俸200万ユーロに年次ボーナスがつく契約で合意。週明けにも正式発表がされるとした。
近年ではこうした“移籍金”を伴う監督人事も見られるようになった。現在もイタリア王者ユベントスとイングランド・プレミアリーグのチェルシーの間でマウリツィオ・サッリ監督の去就について、その移籍金を含めた交渉がされているという報道も上がっている。
ローマは今夏の移籍市場で、財政的な理由で数名の主力選手を放出する必要があるとされている。エースのボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコや、19歳のイタリア代表MFニコロ・ザニオーロにも流出の危険性があるとされるなか、ウクライナからやってくるポルトガル人指揮官は、名門ローマをどのようなクラブに作り上げていくのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)