日本代表「トリニダード・トバゴ戦出場16人」を金田喜稔が採点 低調な一戦の最低評価は?

GKシュミット・ダニエル【写真:Yukihito Taguchi】
GKシュミット・ダニエル【写真:Yukihito Taguchi】

GKシュミットは「足もとのつなぎも恐れずにこなしていた」

■昌子 源(トゥールーズ)=★★★★

 3バックの中央として、的確なラインコントロールと両サイドへのカバーリングが求められるなか、後半に相手に振り切られ決定機を作られたシーンが一度あったが、全体的には無難にこなした印象で無失点に貢献した。終盤にはCKからヘディングシュートで相手ゴールを脅かした。

■畠中槙之輔(横浜FM)=★★★★

 横浜FMで結果を残すなか、3月のボリビア戦に続くプレーで好印象を残した。随所にフィード能力の高さは示していたが、チーム全体が不慣れな3-4-2-1システムのなかで、もう少し高い位置に進出してビルドアップに加わることができれば、その持ち味はより生きるはず。現状では何をやっていいか不安なので、近い距離の選手にボールを預けるシーンが多く、ボランチの柴崎が最終ラインに下がって受けた場面などでは、畠中がより高い位置に進出しても良かった。

■冨安健洋(シント=トロイデン)=★★★★

 アジアカップでも証明した高さと強さはこの試合でも健在で、危ない場面を作られるシーンはほとんどなかった。攻撃時には畠中と同様、ボールサイドならもう少し高い位置に進出し、ウイングバックを押し上げたいところ。冨安も足もとの技術は高く、ビルドアップは無難にこなせるはず。次に3バックでプレーする際には、チームとして彼らからの積極的な配球も求めたいところだ。

<GK>
■シュミット・ダニエル(仙台)=★★★★

 相手のシュートが5本のみと仕事自体は少なかったが、枠内に飛んできた一撃を確実にセーブするなど安定していた。またシュミットの持ち味であるビルドアップ時のつなぎも、恐れることなく焦らずにこなしていた。DF陣に対する的確なコーチングなど、守護神となるためには今後求められることは多くなるが、失点しなかった点も含めてポジティブな印象を抱くパフォーマンスだった。

<途中出場>
■小林祐希(ヘーレンフェーン/MF/←後半16分IN)=★★★

 攻撃が閉塞感に包まれるなかで投入され、中盤でパスを散らした。ミドルシュートを放つ場面もあったが、もう少し高い位置に進出して存在感を示したかった。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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