トリニダード・トバゴ戦を俯瞰 ベンチ外の岡崎が感じた「3-4-2-1」システムの鍵は?
「律が一回抜け出したようなシーン。常にゴールを狙って裏に飛び出していく存在が必要」
3バックの特徴である両ウイングバックが高い位置を取ることで、サイドでは数的優位が生まれたが、ややクロスに偏重した点については、「中は人がいっぱいいるので、あの攻撃で別に悪くなかった」と分析。クロスの“狙い”の必要性とともに主張したのが、裏を狙う動きだった。
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「あとは裏への抜け出しというか、両ウイングバックが裏を取るシーンはなかった。本来、選手の出し入れで、誰かが引いたら誰かが裏を狙うというのが流動的になっていれば、いいと思う。結構足もとで受ける選手が多いから、そういうところは狙いを持って、誰の裏を突いていくのか。点を取ろうとしたら、(堂安)律が一回抜け出したようなシーンがあったと思いますけど、常にゴールを狙ってああいう裏に飛び出していく存在が必要かなと」
岡崎が挙げたのは、前半28分のシーンだ。MF柴崎岳(ヘタフェ)にボールが入り、1トップの大迫が下がってポストプレーを狙う動きを見せた瞬間、空いたスペースに堂安が走り込み、柴崎の浮き球からペナルティーエリア内でGKとの1対1を作った。惜しくも相手の好セーブに阻まれたが、連動性のなかで生まれたビッグチャンスだった。
「ウイングバックも、もっとラインの位置を高く取るとかしていい。簡単じゃないけど、狙いを持って、ボールを持ったら裏に飛び出していけるかが次の課題だと思う。チームで3バックをやった時も、1、2回の練習じゃなかなか上手くいかなかった。代表でやるのはなかなか難しいかな。これを何回も積み重ねていくのが大事で、一つのオプションとして3バックはどの国もやってくる。本当に攻めたい時なのか、本当にゴールを守りながら攻めたい時なのかとか利点があるので、今後も使っていって、昨日出た課題を次にどう生かすかですね」
裏を狙う動きは、岡崎の“専売特許”の一つでもある。9日のエルサルバドル戦(ひとめぼれスタジアム宮城)で起用されれば、自らのプレーで手本を示してくれるだろう。