クリンスマンがCL制覇の“旧友”クロップを絶賛 「リバプールに完璧にフィット」
クリンスマン氏がかつてしのぎを削ったクロップ監督のCL優勝を称賛
かつてブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンを指揮した経験があるユルゲン・クリンスマン氏は、友人であり、監督としてもライバルであったリバプールのユルゲン・クロップ監督を絶賛している。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
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リバプールは現地時間1日、クリンスマン氏が現役時代にプレーしたトットナムとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で対戦。前半2分にエジプト代表FWモハメド・サラーがPKで先制点をマークすると、後半43分には途中出場のベルギー代表FWディボック・オリギが左足でネットに突き刺し、2-0と完封勝利を収めて14年ぶり6度目のCL優勝を飾った。
クロップ監督と同じ西ドイツのバーデン=ビュルテンベルク州出身のクリンスマン氏は、この地域の労働理念がクロップ監督の献身さに現れているという。
「彼はワークホリックだ。なぜなら、私たちの生まれ育った土地の(労働理念が)染み付いているから。彼はスポンジのように常になんでも吸収し、次に何をするかを考えている。そして、絶対に満足しないんだ。間違いなく言えるのは、彼が休むのは断じてないこと。CLで優勝したが、彼は『さて、来年はどうやったら勝てるだろう?』と先ず考えるだろう。彼は生まれながらに、常に前へ前へと進みたがる。きっと今は、どうすればもっと良くなるだろうかと考えているさ」
また、クロップ監督の人柄について「彼は、人々が応援したくなるような人間」だとし、「多大なエネルギー、努力とハードワークを費やしている。彼がリバプールでどのようにして人々の賛同を得たのか、どのようにして彼らの一員となったのか、それだけで素晴らしく、それは今のこの非常に特別なタイトルにふさわしいものだ」とコメント。「彼はものすごく謙虚。ハードワーキングなブルーカラーの労働者が背景にあり、クラブのために生き、そして死ぬ。彼の人生では基本的に常に、人々や親しい人間ととても密接なつながりを持ってきた。だからこそ、クロップはリバプールに完璧にフィットする」と続けた。
選手にもファンにも愛されて闘う集団を作り上げ、リバプール就任4シーズン目にして自身初の欧州制覇を果たしたクロップ監督。だが、今季プレミアリーグのタイトルを勝ち点「1」差でマンチェスター・シティに譲っているだけに、クリンスマン氏の指摘どおり、闘将の視線はすでに来季へと向けられているはずだ。