「一喜一憂する気はない」 キャプテン柴崎、「勝っても不安は拭えない」の真意は?

日本代表MF柴崎【写真:Noriko NAGANO】
日本代表MF柴崎【写真:Noriko NAGANO】

森保体制初の3バック採用も不発 エルサルバドル戦も「テストマッチという色合いが強い」

 森保一監督率いる日本代表は、5日に行われたキリンチャレンジカップのトリニダード・トバゴ戦で0-0のスコアレスドローに終わった。キャプテンを務めたMF柴崎岳(ヘタフェ)が、一夜明けて豊田スタジアムでの練習後に取材に応じ、「親善試合は親善試合。一喜一憂する気はない」と、“テストマッチ”としてチームの成長につなげていく意思を示した。

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 森保監督は体制発足後15試合目にして3バックを初採用。攻撃陣は1トップ+2シャドーの形で、トリニダード・トバゴ戦に挑んだ。守護神のGKシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)によれば、3バックシステムの狙いは、「相手の陣形の中で空いているところに人を配置して、ミスマッチを生んでボールをつないでいく」こと。しかし、序盤は組み立ての際にボランチが下がってしまい、攻撃のスピードアップが思うようにいかなかった。

 その後、FW大迫勇也(ブレーメン)、MF堂安律(フローニンゲン)、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)が決定機を迎えるもゴールを割れず。柴崎も後半40分には気迫あふれるスライディングタックルから攻撃に転じてビッグチャンスを作ったが、最後まで得点を挙げることができなかった。

 トリニダード・トバゴ戦後は、森保体制発足後から約1年が経過した段階での3バック挑戦に話題が集中した。柴崎は「チームとしてはまだ答えが出ていない状態。今日の試合を含めて見ていかなくてはいけない」と話していたが、試合から一夜明け、エルサルバドル戦も含めて今回のキリンチャレンジカップは“テスト”と位置付けた。

「正直(エルサルバドルの)情報はまだあまりない。いい強化マッチになるのは間違いないし、誰が出るか分からないので、テストマッチという色合いが強いと思います」

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