イタリアの名門フィオレンティーナ、米資本へ売却合意か 約206億円と現地紙報道
優勝争いを経験した名門も一度は経営破綻で実質4部まで降格
イタリア・セリエAの名門フィオレンティーナが、アメリカ資本へ売却することで合意に達したという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が、現地時間5日の一面で報じている。
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フィオレンティーナは1990年代後半から2000年代前半にかけてセリエAでも優勝争いをする競争力のあるチームとして知られた。元アルゼンチン代表FWガブリエル・バティストゥータや元ポルトガル代表MFルイ・コスタを軸にした攻撃サッカーは、多くのサッカーファンを魅了。しかし、当時の“映画王”として知られたマリオ・チェッキ・ゴーリ会長のクラブは経営破綻し、一度はセリエC2まで強制的に降格させられた。
そこから革靴ブランド企業家のディエゴ・デッラ・ヴァッレ会長の下でクラブは再建され、セリエAに復帰。その後は、日本のサッカーファンには元日本代表MF中田英寿が所属していたことでも知られる。かつての栄光を取り戻すほどの成績は収められていないが、花の都フィレンツェの名門クラブとしての地位は維持している。
そうしたなか、今夏のオフシーズンに突入したタイミングでフィオレンティーナはイタリア系アメリカ人の実業家ロッコ・コンミッソ氏への売却で合意したという。金額は1億7000万ユーロ(約206億円)がベース。新会長の下、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督も退任となり、新たなチーム作りに臨むことになるという見通しが報じられた。
近年ではイタリアの名門クラブにおいて中国や米国といった国外の実業家に経営権が譲渡されるケースが続いている。名門再建を期すクラブが多いなか、流れに乗った形になるフィオレンティーナはどこまでセリエAの魅力を高めるクラブ運営を行うことができるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)