ネーションズリーグ準決勝のスイス戦でキャリア通算53度目のハットトリック達成

　ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド（ユベントス）は、現地時間5日に行われたUEFAネーションズリーグ（NL）準決勝スイス戦で圧巻のハットトリックを達成。3-1の勝利に貢献し、チームを決勝に導いた。34歳となった今も衰えを見せず、キャリア通算53度目のハットトリックを記録した瞬間に、大会公式インスタグラムも注目。全盛期を彷彿とさせる“高速シザース弾”の動画を公開すると、ファンからも「キング」「神を目撃する」など称賛の声が上がった。

　ポルトの本拠地ドラゴンで行われた一戦。2016年欧州選手権（EURO）王者をけん引する不動のエースとして、ロナウドが輝きを放つ。前半25分、ペナルティーエリア手前で得た直接FKから矢のような鋭いシュートをゴール右隅に沈めて先制点をマーク。後半に入り、1-1の同点に追いつかれたが、同43分に右サイドのMFベルナルド・シウバ（マンチェスター・シティ）の折り返しをダイレクトで右足で合わせ、ゴールニアサイドを撃ち抜いた。

　そして圧巻だったのが同90分に訪れた3点目のシーンだ。左サイドでパスを受けると、得意の高速シザースで対峙するDFを軽やかに交わしてカットイン。三たび右足を振り抜くと、低弾道の鋭いシュートがゴール右隅に突き刺さった。

　NL公式インスタグラムは、「シザース。獰猛な一撃。ハットトリック完了。」との一文を添えて3点目のゴール動画を投稿。コメント欄には「天才!!!」「キング」「神を目撃する」「世界最高の選手」といった称賛の声や、「CR7は止められない」「この選手を説明できる人は誰もいない」など、34歳となった今も輝きを失わない姿に脱帽といった言葉も寄せられていた。

これでポルトガル代表での通算得点数を、欧州各国代表で歴代最多の「88」（157試合）に伸ばしたロナウド。9日のNL決勝でも得点を積み重ね、母国にEUROに続くタイトルをもたらすことになるのだろうか。