「Jリーグで言う大分のイメージ」 守護神シュミット・ダニエルが示した3バックの指標

監督が3バック採用で狙ったのは「ミスマッチを生んでボールをつないでいくのが目的」
森保一監督が率いる日本代表は、5日に行われたキリンチャレンジカップのトリニダード・トバゴ戦で、0-0のスコアレスドローに終わった。9月から始まるカタール・ワールドカップ(W杯)のアジア2次予選を見据え、3バックを初採用したが、守護神を務めたGKシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)は、「Jリーグで言う大分のイメージ」と一つの“モノサシ”を提示した。
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6月シリーズは、カタールW杯予選が始まる9月前の最後の実戦。そこで森保監督は、新たなオプション候補として3バックを初採用。最終ラインにDF冨安健洋(シント=トロイデン)、DF昌子源(トゥールーズ)、DF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)、ウイングバックにDF長友佑都(ガラタサライ)とDF酒井宏樹(マルセイユ)を入れ、前線はMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、MF堂安律(フローニンゲン)、FW大迫勇也(ブレーメン)を1トップ+2シャドーの形で配置した。
前半24分に大迫、その4分後には堂安がゴール前でシュートチャンスを迎えるも、相手GKの好セーブで得点ならず。前半42分の中島の直接FKはクロスバーに嫌われ、MF南野拓実(ザルツブルク)、MF伊東純也(ヘンク)を投入した後半も計3度の決定機を逃した。
守備時には5バック気味になる“可変式”だが、GKシュミットはあくまで攻撃を意識したシステムだと説明する。
「3-4-3気味でやるので、相手の陣形の中で空いているところに人を配置して、ミスマッチを生んでボールをつないでいくのが目的。今日はフィニッシュに行くところで人数をかけられれば良かったと思う」
序盤は、冨安が「ボランチが落ち過ぎて重くなっていた」と言うように、MF守田英正(川崎フロンターレ)やMF柴崎岳(ヘタフェ)が最終ライン付近まで下りてボールを受けるため、攻撃がなかなかスピードアップしなかった。ミスマッチを作るうえで鍵となるのは、3バックの両ストッパーだとシュミットは語り、一つのイメージ例を挙げた。