原口元気、現代表初の3バックも不安なし!? “ミシャ式”経験が強み…理解度に一日の長

日本代表MF原口元気【写真:Yukihito Taguchi】
日本代表MF原口元気【写真:Yukihito Taguchi】

浦和時代にペトロヴィッチ監督から薫陶 2年半にわたって慣れ親しんだ3バック

 日本代表MF原口元気(ハノーファー)は、スコアレスドローで終えた5日の国際親善試合トリニダード・トバゴ戦で途中出場し、左ウイングバックを務めた。これまでに3バックを経験しているだけに、その位置取りには一日の長という面も見られる試合だった。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 原口は残り時間が10分強になった時点で、MF長友佑都(ガラタサライ)に代わって左ウイングバックに入った。4バックの場合、左サイドバックになる長友とサイドアタッカーになる原口という特性の違いはあるものの、ボールを支配している状況に「僕が出た時間は特に攻撃に力を入れたかったのでウイングという感じだった」と、主に攻撃面に注力したことを話す。

 この試合で森保一監督は3-4-2-1システムを採用。原口は2012年に所属していた浦和レッズ時代、森保監督の前にサンフレッチェ広島を率いていたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(現・北海道コンサドーレ札幌)が就任してからドイツに移籍するまで、2年半にわたって3バックに慣れ親しんだ。浦和では左シャドーが定位置だった原口だが、当時のチームでウイングバックに要求されていたことは当然のように把握している。

 原口は逆サイドにボールがある時にもあまり中に絞らず、その上でFWと同じ高いラインまで張り出すところにスタートポジションを置いた。そのことで左のシャドーになっていたMF南野拓実(ザルツブルク)とは縦にも横にもギャップができることになり、ボールが入った時の攻撃の選択肢が広がった。もちろん、守備時に5バックになる関係からサイドバック的な要素は求められるが、このシステムでサイド攻撃を機能させるための位置取りという点では経験値の高さを見せたと言えるだろう。

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング