韓国人記者が日本の“決定力不足”指摘 「韓国以上」と実力称賛も…「典型的な試合だった」

日本は最後まで得点を奪えなかった【写真:Getty Images】
日本は最後まで得点を奪えなかった【写真:Getty Images】

U-20W杯で対戦し日本が0-1で敗戦 キム・ジョンヨン記者は「素晴らしいチームだった」と称える

 影山雅永監督率いるU-20日本代表は現地時間4日、U-20ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦で韓国と対戦し、0-1で敗れて大会を去ることとなった。決して内容が悪かったわけではない。それでも日本は勝利できず、韓国が勝利を手にした。この試合は、現地取材に訪れていた韓国人記者の目にどう映ったのだろうか。

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 試合は、前半から日本がボールを保持しながら試合を優位に進める展開となった。巧みに後方から組み立て、相手のブロックを打開しようとトライ。ゴールが決まっていれば、勝利に大きく近づけていただろう。しかし、後半に一度ゴールネットを揺らしたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により、オフサイドの判定となってノーゴール。これによるショックと韓国がシステムを変更しつつ戦い方を変えてきたことで押し込まれ、最終的には終盤に失点を許して敗戦を喫してしまった。

 勝利した韓国メディアは、この試合の日本をどのように捉えているのか。「とても素晴らしいチームだった。とてもクリーンで、とてもテクニックがあり、多くの面で韓国以上のものを見せた。特に日本のすべての選手が同等の技術力を持っていたことは印象的だった」と語ってくれたのは、韓国サッカーメディア「フットボリスト」のキム・ジョンヨン記者だ。日本の印象について、次のようにも語ってくれた。

「日本は非常に優れたチームであり、優れた選手たちがいた。特にキャプテンの齊藤未月(湘南ベルマーレ)と西川潤(桐光学園高)は印象に残っている」

 一方で、キム・ジョンヨン記者は「両サイドバックは良い選手だったが、日本のスタイルとして毎回彼らが高い位置を取る。そうなるとカウンター攻撃が弱点になっていたね」と指摘。特に後半から投入された11番のFWオム・ウォンサンが入ってから、「韓国は多くのチャンスを作れた」と戦術的な変更の一手として、ピッチに立った男が流れを変えたと主張した。

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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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