11番・中島翔哉が見せた“中核の意地” シャドー初起用も「悪かったと思っていない」
個人技で局面を打開し、両軍最多のシュート7本を記録「楽しみながらやれればいい」
森保一監督率いる日本代表は、5日に行われたキリンチャレンジカップのトリニダード・トバゴ戦で0-0のスコアレスドローに終わった。シュート25本を放ちながらFIFAランキング93位の“格下”相手に苦戦を強いられたなか、1人で会場を沸かせたのが「11番」を背負ったMF中島翔哉(アル・ドゥハイル)だった。初の3バックについては「悪かったとは思っていない」と感触を語っている。
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森保監督は、体制発足後15試合目にして3バックを初採用。最終ラインにDF冨安健洋(シント=トロイデン)、DF昌子源(トゥールーズ)、DF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)、ウイングバックにDF長友佑都(ガラタサライ)とDF酒井宏樹(マルセイユ)が配置され、中島はMF堂安律(フローニンゲン)とともにシャドーに入った。
中島は前半5分にチームのファーストシュートを放つと、その後も得意のカットインから果敢にゴールにアタック。前半40分にはルーズボールに追いつくとタッチライン際で鮮やかなターンで相手をかわし、約30メートルをドリブルで駆け上がって攻撃を活性化させ、自ら獲得したFKではクロスバー直撃の一撃を披露した。
後半22分には、トリニダード・トバゴのMFネイサン・ルイスに倒されながらもすぐさま起き上がってドリブル突破。同26分にMF南野拓実(ザルツブルク)と交代するまで、両軍トップとなる7本のシュートを放った。
もっとも、チームは計25本のシュートを放ちながら、スコアレスドローで終了。中島も「0点で終わってしまったのですごく悔しかった」と試合を振り返る。
これまでの4バックでは左サイドハーフだったが、3バックのシャドーはプレーエリアがより中央に近づく。中島自身、ポジショニングには注意を払っていたという。
「いつもよりは多少中でプレーすることが多かった。もちろん、ポジションによって違いはあるけど、基本的な考え方は変わらないです」
初の3バックでのプレーも、中島は「そこまでシステムが悪かったとは思っていない」と言い切る。
「今日初めてやって、分かったこともたくさんある。自分がたくさんシュートを外したのを考えて、引き続きトレーニングして、楽しみながらやれればいい。そのなかでゴールとかアシストをしてチームが勝てるようにチャレンジしていければ」
3月に「10番」のMF香川真司(ベジクタシュ)が代表復帰を果たし、18歳のMF久保建英(FC東京)がA代表に初選出されるなか、森保ジャパンの中心には間違いなく中島がいた。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)