寵愛する宇佐美への不変の信頼 ハリル監督「私はこの選手を信じている」

11試合2得点では物足りない

 ここまでハリル体制全11試合に出場して2得点という数字は、指揮官にとっても本人にとっても物足りないものだろう。対戦相手に格下のアジア勢が多かったことを考えても、「能力が高い」と指揮官が全幅の信頼を寄せる選手の実績としては寂しい数字だ。10月のワールドカップアジア2次予選における中東での連戦でも、途中出場のシリア戦で3月のウズベキスタン戦以来のゴールを奪ったものの、5日後のイラン戦では4試合ぶりにスタメンに返り咲きながら不発に終わった。

 運動量や守備面にいまだ課題を抱えるも、その圧倒的な攻撃センスに惚れ込むハリルホジッチ監督。10代のころから天才と言われ、ドイツにも渡ったアタッカーは「こんなものではないだろう」という指揮官の心の叫びを受け止め、日本サッカーを背負うに相応しい選手として一皮むけることができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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