寵愛する宇佐美への不変の信頼 ハリル監督「私はこの選手を信じている」

ハリル体制で唯一全試合に出場中

 ハリルホジッチ体制でここまで唯一全11試合に出場している宇佐美貴史に向けて、指揮官はあらためて厚い信頼感を口にした。5日に行われた日本代表のメンバー発表会見で、12日のシンガポール戦、17日のカンボジア戦に向けた23選手が選ばれたが、読み上げられたリストの中には宇佐美の名前が変わらずにあった。

「最近少し疲れている気がする」とハリルホジッチ監督自身が指摘した通り、現在の宇佐美はシーズン序盤に見せたキレを失っている。リーグ戦19ゴールで得点ランキング2位につけてはいるものの、セカンドステージはここまで15試合6得点。10月31日に行われたナビスコカップ決勝でも不発に終わり、チームもタイトル獲得を逃した。

 リーグ戦に加えてACLも準決勝まで戦ってきた影響で疲労が溜まり、明らかに得点力は下がっているが、今年3月のハリル体制発足以降、事あるごとに宇佐美について言及してきた指揮官は、「フィジカル的に準備されていないのかもしれない。でも、彼は今シーズンかなりのことをやってきた。生活も変えたと思う」と、ピッチ内外での努力を認め、今回の会見でも寵愛するアタッカーについての期待感を口にした。

「フレッシュな状態ではないのかもしれない。それでも能力がかなり高いので呼びました。日本のフットボールで、これほど能力の高い選手はいない。私はこの選手を信じています」

 

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