「東京五輪もこのチームで…」 1点に泣いた“日韓戦”、U-20日本代表主将が誇った結束力

一瞬の隙から失点し敗戦 「本当にシンプルなゲームだった」

 しかし、VARでゴールが取り消されると、その後のチャンスをことごとく決め切れず、最後は一瞬の隙から失点し勝利を手にすることができなかった。

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「点を取ったチームが勝つのがサッカーというスポーツ。点を取れなかった僕らが負けて、点を取った韓国が勝った。本当にシンプルなゲームだったと思う」

試合終了のホイッスルの後、齊藤はその場に泣き崩れるわけではなく、すぐさまベンチに向かった。

「出ていた選手、出ていなかった選手を含めてこのピッチに立ったので、そこはみんなと握手して終わるべきだなと。結果的に負けてしまったので、ああいう行動を取りました」

チーム一丸となって戦ってきたからこそ、ここまで辿り着くことができた。その感謝を示したかったのだろう。

「本当に良いチームだと思ったし、欲を言えばこのチームでもっとやりたかった。東京五輪もこのチームで戦えたらという思いはある。このチームにいたからこそ、その気持ちが強くなった」と笑顔を見せた齊藤。この悔しい経験を経て、不動の主将はまた一段と大きくなった姿を日本で見せてくれるはずだ。

(林 遼平 / Ryohei Hayashi)



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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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