アーセナルのベテランMF3人に放出の噂 一時代を築いた名手に近づく離別の時

昨季限りでの退団も考えていたロシツキ

 アーセナルは、来季で契約満了を迎える、チェコ代表MFトーマス・ロシツキ、元フランス代表MFマテュー・フラミニ、そして主将を務めるMFミケル・アルテタという30歳以上のベテラン3選手との契約を更新せず、放出に向かっていると、英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」が報じている。

 ロシツキは10月で35歳を迎え、すっかり大ベテランの域に到達。06年にドルトムントから加入して早10年。その華麗なテクニックでピッチを彩るその姿から「リトル・モーツァルト」の異名を持ち、今でもその巧みなドリブルと正確なキックは健在で、確実に違いをもたらす選手だ。アーセン・ベンゲル監督もその実力には太鼓判を押し、「サッカーが好きな人ならば、みんなロシツキのことも好き」と大絶賛する。

 5月に16年6月までの契約延長を果たし、今季はアーセナルでプレーを続けることが決まっているが、その直前には退団も考えていたと明かしていた。やはり、ベンチに座る時間の方が長くなってきた現状には満足していないようだ。ファンからの人気も高いが、ロンドンを離れる時は近づいているのかもしれない。

 32歳のフラミニは今季開幕前にアーセン・ベンゲル監督から「移籍して構わない」と通告されたと地元メディアに報じられ、実質戦力外状態だった。しかし、9月23日に行われたリーグカップ3回戦のトットナム戦では2得点の大活躍でベンゲル監督にアピール。その活躍直後に行われたプレミアリーグのレスター戦で先発の座を奪還したが、わずか21分の出場で負傷交代するなど不運にも見まわれ、結局ここまでリーグ戦2試合、リーグカップ2試合に出場したのみ。同胞のフランス人MFフランシス・コクランの台頭により、クラブでのポジションはない状態だ。

 

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