「牽引車の轍~クラブリーダーのバイオグラフィー~」vol.2 沼田邦郎(水戸ホーリーホック・代表取締役社長) サッカーと商売に明け暮れた日々
おやじの言葉
「商売というものは、もうけのための方便ではない」
ウチのおやじからよく聞いた言葉です。「もうけ」というのはお客さんに喜んでもらったことの対価であり、後からついてくるものだ、と。
資金面のやりくりが厳しいクラブの社長になって、サッカーが大好きな気持ちは残念ながら薄れてしまいましたが、おやじの言葉は昔も今も変わらず、私の心の中に根付いています。
【了】
profile
沼田邦郎(ぬまた・くにお)
1964年 茨城県水戸市に生まれる。
1972年 地元の少年団でサッカーを始める。
1983年 茨城キリスト教学園高校卒業。
1985年 株式会社ヌマタ商事入社。
1988年 同社常務取締役に就任。
水戸市サッカー協会理事に就任。
1997年 FC水戸とプリマハムFC土浦が合併し、水戸ホーリーホックが誕生。
2001年 同協会副理事長に就任。
2005年 同協会理事長に就任。
2008年 水戸ホーリーホック代表取締役社長に就任。
老野生智明●文&写真 text & photo by Tomoaki Oinosho