A代表初選出のDF中山雄太、ボランチで勝負宣言 「自分が一番生きるポジション」
稀代の万能戦士は同じ東京五輪世代の冨安から刺激 「自分もここに居続けられるように」
東京五輪世代きっての万能戦士が、ついにA代表に挑戦する権利を得た。A代表に初選出されたDF中山雄太(PECズヴォレ)は、3日に行われた国内合宿2日目のトレーニング後、「いろんなポジションをできるのは自分にとってアドバンテージ」と語りつつ、ボランチに「信念」を持ってチャレンジすると宣言した。
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柏レイソルユース出身の中山は、トップチームでもセンターバック、左サイドバック、ボランチ、インサイドハーフと、さまざまなポジションを経験してきた。今季は柏からオランダ1部ズヴォレに完全移籍するも、リーグ戦出場は4試合のみ。世界的に見れば、181センチ・76キロの体格はセンターバックとしては小柄な部類だ。ユーティリティー性は強みとして持ちつつも、ボランチで勝負するビジョンを明かす。
「いろんなポジションをできるのは自分にとってアドバンテージ。いろんなポジションをやっているからこそ、いろんな角度から見てきたなかでは、ボランチには信念というか、自分が一番生きるポジションだと思っています。そこを核としながら、いろんなポジションでも自分のプレーの表現ができればいいなと」
森保一監督からは、「縦パスに関しては細かく指示がある」という。中山自身、「ボランチに入れば、縦パスはすごく意識しています。攻撃に関しては循環するようなプレーをどんどん出していければ」と指揮官の標榜するサッカーを日々吸収している。
中山に刺激を与えている存在が、同じ東京五輪世代で年下のDF冨安健洋(シント=トロイデン)だ。年代別代表でセンターバックコンビを組んできたライバルは、昨年のA代表デビューを機にレギュラーポジションをつかみつつある。
「やっと(A代表に)入れたという気持ちと、現実的に今回は27人でコパ・アメリカの選考面もあった。そのなかで呼んでいただいたことに感謝して、自分のプレーをできるようにしたいです。世界で見れば、この世代ではどんどんA代表に入っている。トミに関してはA代表に定着しつつあって、試合もすごく出ていて刺激をたくさんもらっています。自分もここに居続けられるようにしっかり頑張っていきたい」
東京五輪を目指す代表チームでは、キャプテンを務めた経験もある中山。遅れてきた東京五輪世代の万能戦士が、満を持してA代表デビューの時を待つ。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)