16年ぶりのU-20W杯8強へ、運命の“日韓戦” 日本の脅威となる韓国の要注意人物2人は?
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イ・ガンイン対策のヒントはメキシコ戦の“ライネス封じ”
日本にとって朗報なのは、コンディションが整わなかった選手たちが続々とトレーニングに復帰していること。FW宮代大聖(川崎フロンターレ)、MF藤本寛也(東京ヴェルディ)、DF鈴木冬一(湘南ベルマーレ)の別メニュー組も練習に戻り、調子を徐々に戻している。彼らが起用できる状態ならば、様々なオプションを持って試合に臨むことができるだろう。
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また、要注意人物であるイ・ガンインの対応については、メキシコ戦でのFWディエゴ・ライネス(ベティス)への対応が参考になる。ボランチの1人である藤本は、韓国の至宝との対戦にイメージを膨らませている。
「メキシコ戦で相手の10番(ライネス)がトップ下に入っていて、間に落ちたり、そこで自由に動き回ったりというところがあった。それを考えると、自分たちの守備の形はあまり変わらないかなと。それを想定しておけば問題ない」
球際やハードワークといったチームで大事にしているポイントで相手を上回ったうえで、韓国の厄介な存在たちを抑え込む――。グループリーグで積み重ねた自信を胸に目指すは勝利あるのみ。16年ぶりのベスト8をかけた死闘に、若き侍たちが挑む。
(林 遼平 / Ryohei Hayashi)
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林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。