16年ぶりのU-20W杯8強へ、運命の“日韓戦” 日本の脅威となる韓国の要注意人物2人は?

16年ぶりのU-20ワールドカップ8強へ、日本代表は“日韓戦”に臨む【写真:AP】
16年ぶりのU-20ワールドカップ8強へ、日本代表は“日韓戦”に臨む【写真:AP】

決勝トーナメント1回戦で日韓対決が実現 郷家も警戒「球際が強いし、かなり走る」

 影山雅永監督率いるU-20日本代表は現地時間4日、U-20ワールドカップ決勝トーナメント1回戦でU-20韓国代表と対戦する。2003年以来、越えられていない16強の壁を破るべく、大一番で相対するのは“アジアのライバル”韓国。スペインのリーガ・エスパニョーラでデビューも飾っている逸材FWイ・ガンイン(バレンシア)や、長身ストライカーのFWオ・セフン(牙山ムグンファFC)を擁する韓国を下し、日本はベスト8に進出することができるのだろうか。

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 “死の組”と目されたグループBを1勝2分で勝ち上がった日本に対し、韓国もポルトガル、アルゼンチンが同居する厳しいグループを2位で突破。互いに攻守のハードワークを大前提とし、「全員攻撃・全員守備」で相手に勝負を挑んでいくスタイルに大きな違いはない。それはMF郷家友太(ヴィッセル神戸)も、「球際が強いし、かなり走る。僕たちとあまり変わらないようなスタイル」と認めるところで、まずは「同じようなスタイルでどっちが負けないか」が勝敗の鍵を握ることになるだろう。

 そのうえで、日本が注意すべきアタッカーが2人いる。

 1人目は10番を背負うイ・ガンインだ。今年の1月にバレンシアでリーガデビューを飾った逸材は、すでに韓国A代表にも招集歴がある(出場はなし)。テクニックに秀でた左利きのアタッカーで、キープ力やスピード、どこからでもシュートを打つパンチ力を兼備。2列目やFWの位置で起用され、割と自由にポジションを変えながら攻撃を仕掛けてくるのが特徴だ。主将MF齊藤未月(湘南ベルマーレ)も、「テクニックだけでなく、パワーやスピード、いろいろなものを持っている」と警戒を強めている。

 イ・ガンインのパートナーとなるのが、9番のオ・セフンだ。初戦のポルトガル戦(0-1)こそ途中出場となったが、第2戦の南アフリカ戦(1-0)に先発して前線で起点を作ると、第3戦アルゼンチン戦(2-1)では貴重な先制ゴールを奪取。193センチの長身を生かしたヘディングは脅威で、日本戦でも厄介な存在になることは間違いない。イ・ガンインを含めた攻撃陣を、グループリーグで見せたような組織的な守備で抑えることができるか。そこが勝利へのポイントになる。

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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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