「もう1回、4年後…」 岡崎慎司が不完全燃焼のロシアW杯から駆け抜けてきた“原動力”
森保監督が求める“経験”の伝承に向けて決意 「プレーでも気持ちでも引っ張れればいい」
FW岡崎慎司にとって、この1年は苦難の連続だった。それでも、今回の6月シリーズでロシア・ワールドカップ(W杯)以来となる代表復帰。「僕が挑戦し続けることが若手にとっての経験だと思う」と、プレーと気持ちの両面でチームを引っ張ることを誓った。
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岡崎は昨季終盤に足首を負傷し、欠場が続いたままシーズンを終えてロシアW杯を迎えた。大会中のグループリーグ第3戦ポーランド戦(0-1)でも再び負傷。チームが強豪ベルギーと死闘を繰り広げるなど、ベスト16に入ったなかで、出場時間は計67分と不完全燃焼のまま大会を後にした。
あれから約1年、国内合宿2日目となった3日の練習後に取材対応した岡崎は、「ベストは万全の状態でそこ(W杯)にすべてをぶつけることでしたけど」と前置きしたうえで、その悔しさから“得たもの”を明かす。
「4年分のモチベーションを与えられた。怪我をするなかで行って、残ったのは『もう1回、4年後』という強い気持ち。そこに辛うじてつながった」
今季レスターでも厳しい立場を強いられるなかで、岡崎を突き動かしてきたのは2022年に行われるカタールW杯出場を目指す“チャレンジャー精神”だった。「ある意味、自分は(W杯での)達成感がないなかで、この1年は難しい状況下だったけど、自分にフォーカスしてやってきた」と、歩んできた道に自負を覗かせる。
「今回の招集は、自分にとっては納得いかなかったとしてもチャンス。その気持ちを出すことが、森保さんが伝えて欲しい経験につながる。僕が(チームに)入って、海外がああだこうだ、勝つためにああだこうだ言うのが経験じゃない。僕が挑戦し続けることが若手にとっての経験だと思う。プレーでも気持ちでも引っ張れればいい」
岡崎は森保ジャパン初招集ながら、すでにチームの“3年後”を見据えている。指揮官が求める経験をどのように継承し、自らもサバイバルに生き残っていくのか。ピッチ上で見せる33歳FW岡崎の闘志あふれるプレーに注目だ。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)