「もっとやれる」 日本代表復帰のFW岡崎慎司、33歳にして“初心”を主張した理由

日本代表に復帰したFW岡崎慎司【写真:Noriko NAGANO】
日本代表に復帰したFW岡崎慎司【写真:Noriko NAGANO】

ロシアW杯以来の復帰も自己評価は辛口 「今シーズンの結果なら、呼ばれないのが普通」

 ワールドカップ(W杯)出場3回を誇るベテランのFW岡崎慎司は、6月シリーズでロシアW杯以来となる1年ぶりの代表復帰を果たした。レスターで苦しいシーズンを過ごした33歳は、「自分だってもっとやれると思っている」と強い決意を覗かせた。

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 岡崎はレスター4年目の今季、熾烈なポジション争いを強いられ、リーグ戦は21試合に出場してノーゴール。2015-16シーズンに“奇跡の優勝”を成し遂げたメンバーの一員としては悔しい1年となった。

 そのなかで今回、ロシアW杯以来となる招集を受けたが、森保一監督はメンバー発表会見で、経験の“伝道師”役を期待していると明かしていた。岡崎自身、「安易な発想はしていない」と語り、あくまでチャレンジャーの立場だと主張する。

「今シーズンの結果なら、呼ばれないのが普通と自分に対しても厳しく思っている。ただいろんな状況下で、自分の力を必要だと言ってもらえることに対しては、全力に応えるのが自分の良さ。もちろん自分だってもっとやれると思っている」

 岡崎は今季限りでレスターとの契約が満了となり、来季の所属先を探す立場だけに、今回の日本代表でのプレーに関しては思うところがあるようだ。

「自分自身、(所属)チームもなく、新しいスタートを切る気持ちでいたなかでこういうチャンスをもらえた。個人的にすっきりした状態でいる。今まで4年間レスターでやってきたスタイルだったり、その前にドイツでやってきた過程をフレッシュに考えてスタートする代表。何も考えずに自分のやれることをやるという部分で言えば、“初心”にあるのかなと。自分の持てるすべてを出していく、それが自分の目指す形になっていくのかなと思う。ワクワクしているというか、なんのプレッシャーもない」

 海外でも常に苦境を乗り越え、結果を残してきた侍ストライカーの新たな姿が、6月シリーズでは見ることができそうだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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